癒しの時間としこです。
本日は、10人以上のノンケさんとお付き合いさせて頂いた私の体験談を、ストーリー仕立てでお伝えしていきたいと思います。
今までの記事は、テクニック中心の内容でしたが、今回は「体験談」といった形に挑戦してみたいと思います!
この記事を読むことによって、あなたが好きな人にアプローチできるきっかけを掴めたら良いなと思います。
是非最後まで読んで頂けたら嬉しく思います。
では早速内容に入っていきましょう!
大学1年生の頃にお付き合いしていたノンケのM子ちゃん 前半
出会い

本日は、大学1年生の頃にお付き合いさせて頂いたM子ちゃんとのお話です。
高校を卒業し、晴れて大学生1年生になった頃、友達作れるかな、うまく馴染めるかなと不安を抱えつつ大学の門を通ったことを今でも覚えています。
自然と席が近かった子やゼミが一緒になった子と仲良くなることができ良い感じで大学生活のスタートが切れました。
毎日楽しいなと思っていたそんなある日、ふと喫煙所で煙草を吸う女の子に目がいきました。
これがM子ちゃんとの出会いです。
綺麗な栗色の髪に、二重のくりっとした目。
背は150㎝くらいでスラッとした体形。
小柄でとっても可愛い女の子です。
が異様な雰囲気をまとった子でした。
周りは友達同士でワイワイしていることが多かったのですがM子ちゃんは、誰とも一緒に居ないようで、物静かに煙草を吸っていました。
そんなM子ちゃんを見た瞬間ビビッときました!
そうです!一目ぼれです。
喫煙所にはM子ちゃんしかいなかったので絶好のチャンスだと思い、一緒にいた友達に手を振り、M子ちゃんの側にいきました。
『初めまして!〇〇です。何年生ですか?』
ニッコリ笑いながら声をかけました。
「・・・1年生」
『一緒だ!何の煙草吸ってるの?』
隣に座って煙草の話だったり、たわいもない話をしました。
面と向かって話せた喜びからつい質問責めにしてしましたが、沢山話すことができました。
あまり自分からは話さないミステリアスなM子ちゃんに面白さを感じ、それからは喫煙所で会うたびにお喋りしたことをよく覚えています。
どんどんとM子ちゃんに惹かれていった私は、何とか2人きりで遊びにいけないかと思いM子ちゃんの好きなもの、興味あるものをひっきりなしに聞きました。
『〇〇って何が好きなの?』
「え~特にない!」
『ないって何よ!美味しいもの食べるとか、ボーリングとか、カラオケとか・・・今まで生活してきた中で楽しいな~って思ったものないの?』
「あ~・・・カラオケだったら好きかな」
『カラオケ楽しいよね!じゃぁさ、今度カラオケに行かない?』
ドキドキしながらお誘いしたところ、
「う~ん・・・まぁ、カラオケだったらいいよ」
渋々でしたがOKをもらうことができました。
大学生でありながら、この返答の仕方!面白いですよね。
後から聞いたところ、必要最低限以外の外出はしたくなかったようです。
学生といったら授業後や休日は、友達と遊んだりバイトに明け暮れたりということが多いですよね。
M子ちゃんは家で過ごしていることが多かったようです。
その場で日付を決めて、いよいよM子ちゃんと2人きりで外で会う日がきました!
初めてのデート

M子ちゃんと2人きりでカラオケデート!
もう前日からウキウキです!
ドキドキしながら待ち合わせ時間と場所をメールしました。
なお、それまでに何度かメールしましたが、一度も返事が返ってくることはありませんでした。
「あまりメール返さないから」と言われていましたが、本当に返ってこないとは思わず、待ち合わせ場所にも現れるか不安でした。
でも相手が「カラオケなら」と了承してくれたんだ!
絶対くる!
と前向きに考え当日を迎えました。
髪型と服装をチェックして待ち合わせ10分前についた私。
この頃は、ここの記事に書いてあるような、お店への事前リサーチやエスコートするスキンシップはできず、とにかく自分の恰好が変じゃないか。
ばかりに目がいっていたと思います。
アピールする絶好のチャンスなので「相手がどうしたら喜んでくれるか」を考える必要があるんですけどね(;^ω^)
なお、この頃の私は、少し明るめの色をしたセミロングの髪で、服装はジーパンにジャケットといった恰好をしていました。
いわゆるフェム系です。
待ち合わせ時間ちょうどに現れたM子ちゃん。
もうほんと!来てくれて嬉しかったです。
ドキドキしながら、「カラオケいこっか!」と言いカラオケ屋に向かいました。
カラオケに行く途中もM子ちゃんに質問責めです。
「どんな歌を歌うの?」
「カラオケはいつも何時間くらいするの?」
「普段はどんな音楽聞いてるの?」
M子ちゃんの「好き」を共有したくって、音楽の話をしていたらあっという間にカラオケ屋に着いちゃいました。
話が中断してしまうのが少し寂しくもありましたが、3時間、たっぷりと歌いました!
歌い終わってからは近くの喫茶店でお茶です。
事前リサーチをしていなかったので、適当なところに入っちゃいました(;^ω^)
ここでは心臓が張り裂けそうな思いでカミングアウトをしました。
『驚くかもしれないけど、私、恋愛対象が女の子なんだ。
違和感を感じたのは小学校の頃で、周りが好きな男の子の話をしたり、好きな芸能人の話をするたび、自分は人とは異なるんだなって思った。
男の子と付き合えば変わるかと思って挑戦もしてみたけど、その時思ったのはやっぱり女の子が好きなんだってことだった。
このことを伝えるのは凄く怖かったけど、M子とはこれからも仲良くしていきたいから伝えた。』
ドキドキしながら相手の反応を待ちました。
そんな私をみてM子ちゃんはニッコリと笑い
「話してくれてありがとう!
私は異性愛者だから〇〇の気持ちを完全に理解することは無理だけど、人を好きになるって自由だし、良いと思う!
実際に私の周りで女の子同士で付き合っている子も居たし…!全然驚いたりしないよ」
そう笑顔で答えてくれて、ますますM子ちゃんのことが好きになりました。
受け入れてくれるって嬉しいですね。
そして、この後、M子ちゃんがなぜ外出をしたがらないか、普段どんな生活をしているかを知ることができました。
「〇〇も勇気を出してカミングアウトしてくれたし、私も話すね。」
と前置きをし、ゆっくりと深呼吸してから真剣な表情で私の顔を見てポツリポツリと話し出してくれました。
「実は私、重度のうつ病とパニック障害を抱えているんだ。
太陽の光が怖くてなるべく昼間は外に出たくない。
何とか大学には通おうと頑張ってるけれど、やっぱり毎日行くのはしんどくて、、、。
しんどいときは、リスカ(リストカット)かOD(大量にクスリを飲むこと)をして何とか、しのいでいる。
人は死ぬのが怖いというけれど、私は生きるのが怖い。
だからうまく人と付き合えない。
だからこの病気のせいで人と付き合うのが凄く怖い。」
衝撃でした。。
他の人とは違う雰囲気を持っているな。
と思っていましたが、とてつもなく辛い思いを抱えて生きている子でした。
見せてくれた腕と太ももには、もう消えることのない傷跡が沢山ありました。
その小さな体では背負いきれない程の闇を抱えていて、おせっかいだけど「私には何ができるんだろう」そんな思いを抱えながらM子ちゃんの話を聞いていました。
この初めて2人きりで遊んで、お互いの話をしたことをきっかけに2人の距離がとっても近くなりました。
メールをしても返ってくる頻度が多くなり、大学内でも常にM子ちゃんを意識して、猛烈にアピールをかけていきました。
「私が何とかしたい!少しでもその悲しみを共有しながら良い方向に変えていきたい」
そんな思いが私を動かしていたのだと思います。
今できる最大限のことをしながら思いを伝えた。

M子ちゃんの話を聞いてからは、沢山お話ししたり、メールしたり、どっぷりとM子ちゃんにハマっていました。
大学内でM子ちゃんの姿を見つけたら体調悪くないか、ひそかに顔色をチェックしていましたし、途中で授業を抜けるようなことがあれば、探しに行ってなるべく側にいるようにしていました。
そんなある日、更に私たちの距離がぐっと近づく出来事がありました。
心理学の授業中に突然M子ちゃんが席を立ち教室を出ていきました。そのことに気づいて少し遅れたタイミングで後を追う私。
恐らく喫煙所だろうと思い向かったところ、喫煙所でうずくまっているM子ちゃんを見つけました。
少し手が痙攣していました。
すかさず駆け寄り、背中を撫でます。
『大丈夫?』
「・・・うん。」
気の利いた言葉をかけてることはできませんでしたが、ただ症状が治まるまで傍で背中を撫で続けました。
「あのさ、昨日リスカしちゃった」
しばらくするとM子ちゃんがポツリと話し出しました。
『うん。』
「もう生きているのが辛い。とてつもない恐怖に襲われて・・・リスカすることでしかこの恐怖を払拭できない。」
『・・・辛いね。私はね、M子がリスカしても薬飲んでも止めはしない、ただ、そのときは連絡してほしい。辛いときは側にいたいよ。』
驚いたように私の顔をみたM子ちゃんは、少し苦しそうな顔でこう言いました。
「病気の人と一緒にいるとあなたも病気になる。もう関わらない方が良いよ。」
『うん?いいよ!それでもいい。だってそしたら、あなたの辛さが共有できる。2人で分ければ半分こだね』
すかさずそう言う私に呆れたような顔して「ありがとう」と、ふっと笑ったM子ちゃん。
思わず抱きしめたい衝動に駆られましたが、そんな勇気もなく。。
気づいたら授業が終わっていて、パラパラと喫煙所に人が集まってくるようになりました。
人が集まってきてすぐに帰っていったM子ちゃん。
そんなM子ちゃんをの後ろ姿を見ながらさっき起こった出来事を思い出し「もっともっとM子ちゃんに近づきたい、守ってあげたい。」そんな思いが高まっていくのを強く感じました。
頭の中がM子ちゃんでいっぱいになった私は、思い切って告白することにしました。
後半に続く。
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