体験談⑦　コンビニで出会ったノンケのHちゃん　part１★レズビアンの私とノンケさんとのエピソード★

コンビニで出会ったノンケのHちゃん　part１

出会い

Rさんと自然消滅してから、しばらくすると再び恋をしました。

それが、コンビニで出会ったノンケのHちゃんとのお話です。

何年かお付き合いさせて頂いたことから、話も長くなるので今までのような前後半のくくりではなく、part1～のくくりでお話していきたいと思います。

全部で６話まであります★


Hちゃんは、私の行きつけのコンビニで働いている店員さんです。

栗色の長い髪にクリっとした目。

いつも笑顔で接客していることが印象的でした。

その頃の私は、仕事量が多く疲弊していることが多かったので、そこのコンビニに行くといつもHちゃんから元気をもらえました。


コンビニに入ると「いらっしゃいませ～」「またお越しくださいませ～」と弾んだ声が聞こてきます。

不思議なものです。

いくら疲れていても、Hちゃんの声を聞くと、「私も負けてられないな！今日も元気に頑張ろう！」と思えたものです。

特に会話という会話はしたことがありませんですが、ある日、Hちゃんが話しかけてくれました。

「今日は寒いですね」

初めてコンビニの店員さんに話しかけられたことに驚きつつも、少しだけ雑談しました。

それからというものの、Ｈちゃんと会うたび挨拶を交わすようになり、ほんの少しだけど、雑談もするようになっていきました。


私はHちゃんとお話するのが楽しくて、この限られた時間の中でどのような会話をすればお互いが楽しめるのかを常に考えていました。

仕事の話、食べ物の話、近所のカフェの話、会話をするたびHちゃんのことを少しずつ知っていきました。

知れば知るほど、もっとHちゃんのことを知りたいな、２人きりで会いたいなと思うようになっていったので、会話の内容を主に食べ物の話に絞って、相手がどんな食事が好きなのかをリサーチしていきます。

そして不自然にならないような形でデートにお誘いします。

韓国料理に興味があるけれど、食べたことがないというHちゃん。

『お勧めの韓国料理屋さんがあるから、Hちゃんの仕事帰りか休みの日にでも一緒に行かない？すごく美味しいんだ』とお誘いしました。

「えっ！本当ですか？行きたいです！」
とキラキラした顔で了承してくれたHちゃん。


やった！心の中でガッツポーズして、その場で連絡先を渡しました。

上記の記事では、先に日付を決めてその後連絡先を「交換」する方法をお勧めしていますが、今回のケースは相手はコンビニで仕事をしている最中です。

その場で予定を聞くのも少し迷惑だと思いましたし、スマホは事務所の中に置いていると思ったので恐らく連絡先の「交換」は難しいと思い、連絡先を渡すだけにしました。

それに、食事のお誘いしたとき嬉しそうな顔をしていたので、後から日付を決めれば良いかとも思ったのです。


しかし・・・待てど待てど、一向に連絡がきません。

正直、しまったなと思いました。日付だけは決めておくべきだった！

もう諦めるか・・・とも思いましたが、Hちゃんのことを諦めたくない思いが勝り、何もないふりをして、コンビニに通い続けました。Hちゃんと会えば挨拶して、軽く雑談をします。

『なんで連絡くれないの？』という相手を責めるようなことは一切言いませんでした。


そんなある日、Ｈちゃんから連絡を貰えました！

「返事遅れてごめんなさい！ごはん楽しみにしています！」
という内容です。


後から話を聞いたところ、
「あのときは会話で盛り上がって、つい”いきたいです！”と言っちゃったけど、冷静になって考えると、やっぱり行かない方が良いのかなと思って。

連絡するのを戸惑っていたけどその後も普通に通ってくれて何度か話しているうちに悪い人じゃないかな？と思えたから連絡した」
と言っていました。

この言葉を聞いて、その場で日付を決めてしまうこと、連絡先を交換することはやっぱり大切だなと再認識しました。

また、焦らないことも大切ですね。

恐らく、『なんで連絡くれないの？』とか『連絡待ってるね』とか、相手を急かすようなことを言っていたら、連絡は来なかったと思います。


そんなこんなで、初デートの日程が決まりました！

初デート

いよいよＨちゃんとの初デートの日。

喜んでくれるだろうお店をしっかりとリサーチしてからＨちゃんを待ちます。


実は、Hちゃんを食事に誘ったとき、とっさに『お勧めの韓国料理屋さんがある！』と言いましたが、あのときは、お勧めの韓国料理屋さんはありませんでした。

まずいと思い、すぐにお店探しです！口コミの確認をしたり、実際に足を運んだり、自信をもってお勧めできるお店を探しました。

探すポイントとして、”美味しい”ということは勿論、それ以外には、気軽に話しやすい空間をコンセプトとしたお店を選びました。

バイト時のＨちゃんしか知らない状態でのデートなので、Ｈちゃんのことをたくさん知れたら良いなと思いまして。


そんなこんなでHちゃんを待っていると約束時間ちょうどに来てくれました！
バイトの時とは雰囲気が違って大人びた印象を受けました。おしゃれしているのが目に見えて分かります。


『すごい！オシャレだね！見違えちゃいました！』と笑顔でお話しながらお店までエスコートします。

お店に入ってからは、Ｈちゃんのお話を沢山聞きました！バイトの話、生活の話、好きな食べ物の話等、ニコニコと楽しそうに話すＨちゃんを見ているとこっちも楽しくなります。

待ち合わせたときは、少し緊張した顔をしていたＨちゃんも大分和らいだ顔つきになってきたので、そのタイミングでカミングアウトをしました。


驚いた顔をしつつも受け入れてくれました。

これまで何十人とカミングアウトをしてきましたが、いまだに慣れることはない瞬間です。

受け入れてくれたことにホっとしつつ、その後は再び沢山Hちゃんのお話を聞いていました。

沢山笑って、美味しい食べ物とお酒をつまんで、気分が高揚しっぱなしでした。

そして楽しい時間はあっという間で、すぐにお開きの時間が近づいてきます。
外に出ると物凄く冷たい風が吹いていました。

本格的な冷え込みに「寒い～」と声をあげるHちゃんの手をとり、そのまま手を繋いで私のダウンジャケットのポケット中に入れます。

え？って顔をされたので、『Hちゃんめっちゃ手冷たい！ダウンの中って暖かいよね』とニッコリ笑いかけてそのまま歩きます。


ふとHちゃんを見ると少し俯きかげん。
あっ嫌だったのかなと思い、立ち止まりHちゃんを見ます。

『・・・急に手つないで嫌だったかな？』

「嫌じゃないけど・・・こういうの初めてだから恥ずかしくて」

はにかんだように笑うHちゃんに笑いかけて、そのまま改札まで送っていきます。

そして、『次は沖縄料理を食べようね！』といって見送りました。
※会話中に次は沖縄料理が食べたい！という話がでたため。


少しするとHちゃんから「楽しかったです！お勧めしてくれたご飯もお酒もどれも美味しくて感激しました。是非また行きましょう」と連絡が入りました。

良かった・・・。事前にリサーチしたかいがありました！

さて、次のデートは、沖縄料理です！
勿論、自信をもってお勧めだと言える沖縄料理屋は知らないので、また再度リサーチして、Hちゃんも自分も満足できる日を過ごそうと思います。




続く

次回の記事内容（少しフライング）

次回の記事内容は下記のタイトルに従って書いていきます。

★告白
★噓つき！モラハラ疑惑の彼女
★被害妄想勃発！１度目の別れ話


是非、お楽しみに！


本日も最後まで読んで頂きありがとうございました！